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2015年8月11日 (火)

7月のメンバーお勧め本2

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エンゾおすすめ
歌に私は泣くだらう 永田和宏著 新潮文庫

「手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が」
河野裕子さんの最後の一首を何かで読んで、感銘を受けた。
夫、永田さんが闘病の10年を綴った。
歌を作り続ける二人に圧倒される。

永田さんが恩師を見舞い、最後の言葉を交わす場面:
記憶に新しかった、母との別れを想い印象深い1冊になった。


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1

コミチさんおすすめ
脂肪のかたまり モーパッサン著 岩波文庫

プロシア軍を避け、疎開先ルーアンの街を目指す馬車。
乗り合わせた10人の乗客は階層が様々で、
貴族もいれば尼僧もいる。いわば社会の構図そのまま。

着の身着のままで逃げ出したので食料を持っていなかった。
乗客の中に『脂肪のかたまり』とあだ名される気のいい娼婦が
自分の分をみんなに分け与える。
           
一泊することとなった宿屋はすでに敵軍の支配下にあった。
敵の士官が娼婦に目をつけ、一夜を共にすれば出発させてやると脅す。
厭がる娼婦、出発したい乗客達は説得にかかる。
           
モーパッサンの処女作です。
短編ですが当時の兵士や人々の写実が素晴らしいと感動しました。
人の偽善をあぶり出し、いろいろと考えさせられる名作です。挿絵も楽しい。

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