
副題が貴公子たちの恋です。
今回の百人一首は恋の歌を中心に撰んだこともあり、題名に惹かれて読んでみました。
古今和歌集や私家集の中から、恋多き貴公子たちの恋歌、返歌が登場します。
現代は恋が成立しにくい時代になったと言われます。
障害がさほどなく、すぐに成立して
しまうからかもしれません。
恋は本来、冒険なのです。歌の多くが平安時代に詠まれました。
身分という圧倒的な壁を乗りこえようとする熱い想いは、
成就されずとも歌となって残り続
けました。
色好みの代表格、在原業平、伝説の美女小野小町、
詠み人知らずの名歌など、恋歌はなんと饒舌なことでしょう。
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