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2018年2月

2018年2月 8日 (木)

参考文献 『竜のはなし』 山下聖美著 三修社

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宮沢賢治の初期の作品集『手紙』の中の最初の一作目です。
仏教的なお話なので、お寺さ んの法話にも使われているみたいです。

本題は『手紙一』ですが、『竜のはなし』 の方が分かりやすいと思います。
宮沢賢治の絵本を何冊か買おうと思って見つけました。
その場でパラパラ と読みました。
胸を突かれました。

自己犠牲ではないお話ですが、
信仰心が薄いわ たしには自己犠牲に思えました。
人の為に尽くすことに本当の喜びがあるのかもしれませんね。

大胆で素朴な絵も魅力。

2018年2月 7日 (水)

参考文献 『風の又三郎』 デザイン吉田佳広 偕成社

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宮沢賢治原作の絵本はたくさんあります。根強居人気です。
宮沢賢治で育った世代の大人が手放せないのかもしれません。

どこか怖く、哀しさを含んだ物語は、子どもたちの創造力をくすぐりますが、
反面、暗さもあるので大好きとまではいかなかったのが、
子どもであった頃のわたしの感想です。

          賢治って本当は大人になってから本当に理解できるのかもしれません。
子ども時代に触れておき、心に残しておくこと
生きることの本質みたいな物を、おぼろげに感じておくことが大切。
きれいなものは、いつもちょっと悲しいのです。

風の又三郎はこちらをチョイス。
芸術家を刺激し続ける賢治ならでは絵本、
さがしてみるのも楽しいですよ。

アートな絵本です。文字だけで風の又三郎を描いています。

2018年2月 6日 (火)

参考文献 100分de名著 『宮沢賢治スペシャル』 山下聖美著 NHKテキスト

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100分で名著は、判りやすく読み解いてくれます。
「よくぞこの時期に!」 と思わず叫んでしまいました。

テレビ番組では賢治の人生を辿りながら、作品朗読と影絵が入ります。
多彩な作品の説明や紹介も、今まで知らなかったものもあり
イメージががらりと変わりました。

著者の山下さんは別の著著で全く違った宮沢賢治の実像に迫っています。
知っているようで知らない宮沢賢治。
雨にもマケズがどのように利用されてきたかに
いろいろ考えさせられました。
入門書にも最適。

参考文献 『宮沢賢治と法華経宇宙』 渡邊寶陽著 大法輪閣刊

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宮沢賢治の作品を紐解くには、彼の信仰を抜きにしては語れません。
仏教に中で生まれ育ち、法華経に目覚め、
全てを賭して法華経信仰に生きようとした 賢治。

法華経とはどのような教えだろうと、
恥ずかしいほどの仏教知識しかないわたしです。
作品の中の法華経精神を読み解く試みに、
仏教や法華経知識を学ぶこともできます。

宮沢賢治生誕120年の記念出版でもあるよう。
とにかく宮沢賢治は研究本が多く、 彼の多面性がファン心をくすぐるのでしょうか。
その中でも法華経信仰は賢治の核となる重要なテーマです。
より深く賢治作品を理解 する手助けになる一冊です。  

2018年2月 4日 (日)

参考文献  『兄のトランク』 宮沢清六著 ちくま文庫

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現在、私達が多くの賢治作品を読めるのも、
弟である宮沢清六の尽力にあると言っても過言ではないでしょう。
生前公に発表された作品は少なく、ほとんどが彼の死後遺族の手によって
発表されたものです。

作中には興味深い内容がたくさんあります。
空襲の中、燃え残った遺稿の話などは、賢治の不思議を感じます。
9歳年下の清六は兄賢治に憧れに似た感情を抱いており
自分の中に流れる兄と同質の想いも語られています。
         
岩手山を兄と共に登った歓喜の思い出は、夭折した兄へのオマージュのようです。
          それとともに破天荒な兄の行動に苦悩する父の姿も知ることができます。
身内の視点から語られる賢治像は、物語をひもとく一つの手がかりになるかも。

参考文献 別冊太陽『宮沢賢治』 ムック  

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おれはひとりの修羅なのだ。表紙に書かれた一文に惹かれて購入しました。
もちろん別冊太陽はよく買います。
写真が多いので作家の経歴を調べイメージを掴むのに最適なのです。
宮沢賢治もしかりです。

以前抱いていたイメージと異なってくるのは毎度のこと。
この本を読んで、同じ事を繰り返します。
宮沢賢治の苦悩する姿が浮かび上がり、
         時代とともに、評価が見直され、研究され続ける魅力が垣間見えます。

         有名な雨ニモマケズが書かれていた手帳の写真があります。
詩の最後に書かれていたのは何妙法蓮華経、お念仏でした。
          写真から伝わってくるもの、自筆の迫力は詩のイメージを覆す力があります。
    

2018年2月 3日 (土)

『遠い国から来た話』 ショーン・タン著 河出書房新社

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大型書店に立てかけてあった絵本、
キリコ風の絵に惹かれて手にとってみました。
確か、 柴田元幸氏推薦でした。

道を教えてくれる無口な水牛や、遠い国から来たちっちゃな留学生の置き土産、
ロケット を庭に配置したらどうなったかなど、
当たり前の日常に置かれた非日常に、
あ、そうだな と思わせる深い内容が描かれています。
胸のどこかが痛くなったり、考え込んだりします。

ショーン・タンの最新作。

2018年2月 2日 (金)

『敬虔な幼子』 エドワード・ゴーリー著 河出書房新社

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エドワード・ゴーリーこそ大人の絵本そのものです。
いや、大人になった人しか楽しめない誤解してしまう絵本 というのが正しいでしょう。
とにかく辛口、ブラックユーモアを楽しみましょう。

弱者が救われるなんて実際はありません。
お伽話ではなく現実的に書けばこうなるのよ。
毒をたっぷりと含んでしまいます。
好き嫌いはあれどダークな魅力から目が離せません。

世界中に多くの熱狂的なファンを獲得しています。
展覧会もよく開催されています。
舞台美術家でもある多才なゴーリー氏は、日本に来訪したかったそうです。

参考文献 『賢治文学「呪い」の構造』 山下聖美著 三修社

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100分で名著で講師をされていた山下さん。
ドキッとする題名ですね。
宮沢賢治を読んで なぜだろうと思い探求していったら、
思わぬ物を見てしまった、そんな感じの内容です。

賛否両論いろいろあれど、ネガティブな部分、
隠されてしまった部分は必ずあります。
それが今の時代にようやく出てきたということかもしれません。
とにかく内容に惹きつけられます。
宮沢賢治の生きた環境から読み解いて行く手がかりと しての興味深い一冊です。

2018年2月 1日 (木)

『ちいさいおうち』 バージニア・リー・バートン、 石井 桃子著 岩波書店

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幼い頃、大好きだった絵本です。
辛くても希望を失わなければ、きっと幸せになれる
そんなメッセージを幼心に届けてくれました。

都市化の波にさらされて寂しい思いをしていた小さな家が
新しい住人に見いだされ郊外 に移築され、幸せになるというシンプルなお話。
長年、多くの人に愛されてきました。
都会育ちの人には都会を否定されたという少し辛口な評もありました。
出版された時代から環境も大きく変化したと実感しました。

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