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宮沢賢治原作の絵本はたくさんあります。根強居人気です。
宮沢賢治で育った世代の大人が手放せないのかもしれません。
どこか怖く、哀しさを含んだ物語は、子どもたちの創造力をくすぐりますが、
反面、暗さもあるので大好きとまではいかなかったのが、
子どもであった頃のわたしの感想です。
賢治って本当は大人になってから本当に理解できるのかもしれません。
子ども時代に触れておき、心に残しておくこと
生きることの本質みたいな物を、おぼろげに感じておくことが大切。
きれいなものは、いつもちょっと悲しいのです。
風の又三郎はこちらをチョイス。
芸術家を刺激し続ける賢治ならでは絵本、
さがしてみるのも楽しいですよ。
アートな絵本です。文字だけで風の又三郎を描いています。
現在、私達が多くの賢治作品を読めるのも、
弟である宮沢清六の尽力にあると言っても過言ではないでしょう。
生前公に発表された作品は少なく、ほとんどが彼の死後遺族の手によって
発表されたものです。
作中には興味深い内容がたくさんあります。
空襲の中、燃え残った遺稿の話などは、賢治の不思議を感じます。
9歳年下の清六は兄賢治に憧れに似た感情を抱いており
自分の中に流れる兄と同質の想いも語られています。
岩手山を兄と共に登った歓喜の思い出は、夭折した兄へのオマージュのようです。
それとともに破天荒な兄の行動に苦悩する父の姿も知ることができます。
身内の視点から語られる賢治像は、物語をひもとく一つの手がかりになるかも。
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